[音楽] カテドラルのニューアルバム

ザ・ガーデン・オブ・アンアースリー・デライツ
CATHEDRALの新譜が届いた。なぜだかアメリカ国内では発売されてないので、これはドイツ盤のデジパック

『The Garden Of Unearthly Delights / ザ・ガーデン・オブ・アンアースリー・デライツ』とやけに長々しいタイトルのアルバム。これがまたなかなか聴きごたえがある。 
 コンシステントに重た〜くてド〜ロドロなカテドラル的ドゥームサウンドは健在なものの、そのなかにはなんだかKYUSSっぽい感じの部分や、UNSANEを思わせるサウンド、さらにモンスターズマグネットのED MUNDELLが脱退する前のATOMIC BITCHWAXみたいにアグレッシブなストーナーロック、BLACK SABBATHっぽい曲、しまいにはザッパを彷彿とさせるような変則的も曲もあったりなんかして、なんだかおもちゃ箱をひっくり返したような遊びゴコロが感じられる。


カテドラル初の女性ボーカル起用については、今のところはまだ聴き慣れないせいかピンとこないけど、ちょっと売れるとすぐに守りに入って同じことを繰り返してマンネリに陥る『サラリーマン的クリエイター』は嫌いなので、音楽でいうならばビートルズよりもフランク・ザッパに、アーティストでいうならクープよりもWES BENSCOTERに迷わず軍配を上げてしまうわたしとしては、コマーシャル・スアサイドを恐れずに色んなことに挑戦するだけの度胸があるカテドラルを、改めてここで高く評価したいと思う。やっぱ次に何をヤラかすかが全く読めない危うさがないとねぇ。それにいまだに現役バリバリのバンド、カテドラルの新譜ですからやっぱ貴重です。前アルバムでちょっとガッカリしたひとも、きっと満足するはず。

加えて今回はCDを爪でこするとリンゴの香りがするなんていう、なかなかニクイ趣向も凝らされている。
ところで日本盤のCDも同じようにリンゴの香りがするのだろうかがちょっと気になる...。

カテドラルのオフィシャル http://www.cathedralcoven.com/