一日限りのPINK FLOYD!
伝説のバンド『PINK FLOYD / ピンクフロイド』が7月2日、ロンドンのHyde Parkで行われる『LIVE 8』で再結成を果たす。
オリジナルメンバーのロジャー・ウォーターズがデヴィッド・ギルモア、リック・ライト、ニック・メイソン3人と一緒にステージに上がるのは1981年のロンドン、アールズコートでのライブ以来で、じつに24年ぶりのことだ。
これまでに著作権を巡って裁判で争っていたこともある彼らを再結成へと導いた超大規模なこのコンサート『LIVE 8』は、7月6日にスコットランドで開催されるG8サミットで決議されるアフリカへの救済プランをもっと実質的なものにして欲しいという願いを、圧倒的な頭数(数千万人の観客を見込んでいる)で8人のリーダーたちに圧力をかけようというのが目的らしい。
現在、WTO(世界貿易機関)が確立した、先進国により都合のいい自己中心的なトレードシステムが、金持ちはもっと金持ちに、貧しい者はもっと貧しくなってしまうという悲惨な結果を生んでしまった。
そしてその一番の被害者は無力な発展途上国の人々で、特にアフリカの人々は過去最悪の貧困による飢餓に直面し、統計によると一日あたり3万人もの子供たちが命を失っているという深刻な状況だ。
彼らが不動の人気を誇った当時のアメリカでは自殺した若者の部屋には必ずといっていいほど『 DARK SIDE OF THE MOON 』のレコードが転がっていた、なんていうエピソードもついてまわる彼らだが今回の彼らのゴールは命の救済だ。
このライブのオーガナイザーは85年に歴史的なチャリティライブ『 LIVE AID 』をオーガナイズしたことでも知られる、アーティスト兼活動家のBob Geldof(ボブ・ゲルドフ)。
ライブはイギリスのほかにフランス、アメリカなど計五カ国で行われる予定。
ピンクフロイドがパフォーマンスすることが決定したことで、更なる集客を期待できるだろう。
LIVE 8 オフィシャルサイト